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 ノイズの方法

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Yasushi Tahara



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PostSubject: ノイズの方法    Tue Feb 04, 2014 12:44 pm

K2について その1

METALOPLAKIA(1st?CD1994)はまだインダストリアルの影響が濃厚だが同時に例のカットアップも顕現しつつありフォロワーやプロパーの域に留まってはいない。機材トラブルの如き轢断の後の空白に無ではない生動する何物かの残影を見識あるリスナーならば打坐即刻と聴取可能であろう。
日常次元では医者であり数多い臨床をこなしてきた事であろうこの作家にとってノイズ(というより西洋現代思想)文脈に照応せずとも既にヒトの生死は身近であるという認識が(かつて電子雑音のレヴューでどなたかの死体ジャケに苦言を呈されていた)早くもオリジナリティーを指向せしめたと仮定するならばその意志の有り様も本邦において比類無い作品と言える。
インナーに記された電圧の高い主張を見よ。そこからの試行の果てのエポケー(判断停止)としての空白=カットアップが単に技法を越えてこの作家のノイズに対する屈折した立ち位置と固有性を証しだてていると思えるから。


Last edited by Yasushi Tahara on Sun Feb 09, 2014 10:44 am; edited 1 time in total
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Yasushi Tahara



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PostSubject: ノイズの方法:K2について その2   Sun Feb 09, 2014 10:44 am

METALOPLAKIAの使用機材の筆頭に"metals"とクレジットがある。しかし本作品以降のK2の眼差しは「メタパー」という単なる打楽器ではなく素材としてのメタルの生成の秘密、メタルという「もの自体」の興味へと偏していったように思われる。現象学風にいえば、「もの自体」を存立させる根源へ遡行する思考(試行)の限界の際で不可逆的に自明性として音が立つ(断つ)という事である。従って音楽は生成その物を願いながら生成その物を擬いておりその方法意識が結果的に楽曲の枠組みを解体し出す事となったと推察する。インダストリアルを彼岸にK2流metal machine musicは漸く「ノイズ」へと揚棄され始めたのだ。技法的には演奏の素材化、MTR使用による音の精製/融解/圧延/切断を徹底していく事となる。
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Yasushi Tahara



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PostSubject: Re: ノイズの方法    Sat Feb 15, 2014 4:35 pm

K2について その3
病巣を研究、根絶するのが日常化しても<ヒト>という生命と物質の間に彼をして何か立ち止まらせる事があるのは想像に難くない。K2とは医学的な生死を超えた<存在>そのものを問う別の必須コードなのかも知れない。
"Hypertrophy"(1994)カセット作品。タイトルをメタファーとし、コラージュとして提示された無機的な図柄がどういう過程でか変調され「九相図」よろしく更に解体されていく様がブックレットで付されている。これだけ見ればタイトルは「死」のそれであるのだが翻って音の方は「バイオニックノイズ」と呼ばれていた頃のMBを想わせる(実際re-kreatedの表記がある)たおやかさを兼ね備えた「再生」のダイナミズム。相反する要素。筆者の私見を言うと"Hypertrophy"とは生命のサイクル、存在一般を貫く「気」の事だと感じる。地水火風の四大が「気=ノイズ」よって錬成され物質化されている様だ。加えて"trophy"を此処までこの作家が執している"metal"の縁語だとすれば作品に意想外?の恩寵をも呼び込んでいよう。
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Yasushi Tahara



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PostSubject: Re: ノイズの方法    Sat Mar 08, 2014 7:08 am

K2について その4
例えばMerzbowのマニエリスムとは異なりK2はもっとメタルの律動に固執している様に思う。"Boiling cell"(1994テープ作品)、打撃音とテープループが怒涛のユニゾンを形成する時そこにはっきり"ノリ"という物が認められる(Matt Heckertと対バンした1999年USツアーを思い出す)。加えてクラリネットやヴァイオリンも使用されているのだがそれらの鳴動も楽器というよりやはり"metal"の意匠を感じさせる所が心憎い。しかし圧巻は御身自らによるヴォイスの導入であろう。ホーミーとも発声練習ともつかぬが作品に屈曲した節を齎しており凡百の工場の描写を止め虚無の響きをも招きよせている点、この作品の手柄としてよい。
これまで3作品を紹介した訳だが同時期に製作されたこれらを並べて聴くにつれても同じ"ノイズ"と言う括りの一作家の中での固有性と多様性を再認識できたしリスナーにも同様の意を凝らしたつもりである。標語化した"クロスオーバー"とは関わり無くそもそも多面体である(100%同じジャンルだけ所有している方が希少だろう)作家が、思い付きの様な自己表出と方法意識(それまで培ってきたもの)との振れ幅の間で作品毎に違う切り口を見せると言う意味合いで敢えて初期作品ばかりを提示させて頂いた。
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